群馬県でROLEX(ロレックス)腕時計修理をやっている(株)福田時計店です。

お客さまからの電話やお問い合わせフォーラムでよくある質問の一つに「修理金額はいくらになるか」という内容があります。

オーバーホール(分解修理)の基本料金であればすぐにご案内できます。しかし、時計を直すために部品交換が必要なこともあります。

そのため、オーバーホールの金額を伝えても「実際はもっとかかるんでしょう？」と思われてしまいがち。

「○○円から直せます！」というのを聞いてお願いしたのに、実際は追加料金が結構かかって想像と違ったなんていうお話。時計修理に限らずよくあると思います。

実際にどのくらいの金額で直るものなの？という疑問があるかなと思い、これからご案内いたします。

そこで今回は部品交換をふくむロレックスの修理例の特集です。内容と共におおよその修理金額をご紹介したいと思います。

修理例をご案内の前になぜオーバーホールが必要かと、修理の基本となる理由についてご案内します。

腕時計が止まりやすい、まったく動かない、リューズを回しても正常に作動しないなど、

修理は基本的にオーバーホール(分解修理)をご案内することになります。(特に機械式腕時計)

オーバーホールとは何か

・時計を分解して汚れや湿気やサビを取り除く洗浄

・部品をスムーズに動作させるための潤滑油の注油

・防水対策のパッキンメンテナンス

・1日で何秒ズレるか誤差をチェックして修正する精度調整

・その他の不具合があるかどうかの確認

当店では基本的にどの作業工程も省くことができないため、合わせてオーバーホールとしてご案内しております。

「いやいや、オーバーホールみたいな大がかりな修理じゃなく“チョイ直し”でいいよ」と言われることがあります。

例えばよくあるご希望の一つに「時計のガラスが内側から曇った。ちょっと分解して拭き取ってほしい」というのがあります。

……これ、仮にやってあげても解決になりません。

機械内部にはまだ湿気が残っていて、結局また曇るのがオチです。しかも機械内部に湿気が入りっぱなしですから部品がサビたり劣化して重大な故障の原因になります。

きちんと分解洗浄で湿気を取り除いて解決、パッキンメンテナンスなどによる予防策、その他に不具合がないかどうかチェックするメンテナンス、いずれも外せません。

ロレックスのオーバーホール基本料金は￥25,000+税です。

ストップウォッチ付きのデイトナ、デイデイト、金無垢モデルなど一部例外もあります。

詳しくは店頭にてご説明いたします。

気になる症状がなくても5年に1回を目安としてオーバーホールをしていただけると安心です。長期間メンテナンスしてないと、潤滑油(オイル)切れを起こしてしまいます。

オイル切れのまま使い続けると、動作に負荷をかけてしまって故障しやすくなります。

オーバーホールを修理の基本とするなら、部品交換は応用。交換すべきかどうかを見極めなければなりません。

同じブランドの同じモデルでも修理内容や料金が変わってしまう原因、それは部品交換にあります。

当店では「納得できる修理内容と料金」を目標にしております。直さなければいけない部分はきちんと部品交換などをご提案しつつ、お客様のご希望を考えた修理をご案内しております。

(株)福田時計店がある群馬県桐生市のお隣、栃木県足利市からご来店されたお客様からロレックス　エアキング修理のご依頼です。

止まって動かないということでお預かりしました。

お預かり時からゼンマイ故障によくある症状が見られました。

そのため事前にある程度、修理金額をお伝えできました。

結果は予想通りオーバーホールとゼンマイ交換で修理完了。

パッキンも交換して湿気対策をしてます。

修理料金　オーバーホール+ゼンマイ交換　税込3万円台

桐生市の方からご依頼された、レディースのロレックス修理例です。

腕時計を振るとカタカタ変な音がする。特に上下に振ると異音が大きい。

このまま使うと危ないのではということで、オーバーホールでまずはお預かりしました。

カタカタ音がする原因はローター芯の劣化でした。

自動巻き機構に使う部品であり、劣化するとガタついて他部品とぶつかってしまいます。

部品同士の接触で金属粉が出てしまい、さらに重大な故障へつながることもあります。

オーバーホールとローター芯交換で修理できました。

また、機械内部には湿気が入ったあとやサビもみられました。そのあたりはオーバーホールの範囲内で対応できました。湿気が入ったままだと時計故障につながります。

何もなくても、5年に1回を目安にオーバーホールをおすすめしております。

オーバーホールとローター芯交換　税別3万円台

同じく桐生市の方からお預かりしたロレックス エアキング。

前の例と似ていて、腕時計を振るとカタカタと音がしてました。

結果はローター芯の劣化でした。

ローター芯交換とオーバーホールで直りました。これで安心ですね。

変な音がする、という異常を感じて修理に持ってきていただいて正解でした。すばらしい判断です。

「ちょっと不調だけどまだ動くから気にしなくてもいいよね」と、腕時計に無理させてはいけません。

完全に壊れてからの修理だと、多数の部品交換が必要になる恐れがあります。部品ひとつふたつ程度ならともかく、あまりに多くなると金額が大変なことになります。

ご注意くださいませ。

オーバーホールとローター芯交換　税別3万円台

群馬県館林市からお越しのお客様からロレックス デイデイト 金無垢の修理を承りました。

止まってしまって動かない症状です。

オーバーホールのほか、ゼンマイ交換と磨き修理となりました。

誰もが認める、重厚感ある金無垢モデル。止まったままではもったいないですね。

元気に動くようになって良かったです。

オーバーホール+ゼンマイ交換+磨き　税込4万円台

群馬県桐生市で創業より60年以上。宝石・メガネ・時計の(株)福田時計店です。

時計修理お見積もり無料。腕時計を持ってご来店をお待ちしております。

電池交換やベルト交換、サイズ調整も即日できます。(一部モデルはお預かりとなることもあります)

他で購入された腕時計も大歓迎。

営業時間　9：40～18：40

定休日　水曜日・日曜日

住所：群馬県桐生市東町808

TEL　0277-45-2383

専用駐車場4台分　あり

JR桐生駅より徒歩約15分

西桐生駅より徒歩約10分

■バスをご利用の場合

桐生駅から「おりひめバス」をご利用の場合は

・梅田線

・菱線

・新桐生駅～桐生女子高線

などの路線をご利用いただき、「本町三丁目」停留所で下車してください。

1円単位までハッキリじゃなくていい。アバウトでいいから、およその修理金額を教えてほしい。

見てみないと分からないのは承知してるが、それでも分かる範囲で最低限の費用を知っておきたいんだ。

これ、先日私が“とあるメーカー修理”を取次ぎしたときに感じたことです。だって不安じゃないですか、概算も分からずに依頼を出すのって。

腕時計修理をご検討されているお客様も同じ気持ちなのかもしれない。そんな思いから記事にしてみました。

愛用の腕時計を直したい、再び動く姿を見たい、このまま見捨てるのは惜しい。こういったポジティブな気持ちの足を驚きで止めたくないのです。

ある程度の情報を前もって知っておけば、驚きも減るし依頼も出しやすいと思います。

さて、腕時計のメーカー修理で概算が分かりやすい会社といえばセイコーです。

内装修理(オーバーホール)の金額をはじめ、ガラス交換や文字板交換の費用、針1本の金額まで厳密にランク付けで決まってます。ランクは定価で区別されてます。

修理受付できないモデルもちゃんと知らせてるので、無駄足にならずに済むところもいいですね。

部品代が変動するので、私どもではここまでするのは難しいですね。この前も風防交換を調べたら数年前よりグーンと値上げしてて頭を抱えたり……。

ただ、おおよその金額などは引き続き載せていきたいと思います。参考になれば幸いですね。