グッチ腕時計の革ベルト交換修理例 同じ型番の革ベルトでも個性があって色合いが違うことがあります
オールドグッチ腕時計の革ベルト交換修理例をご案内いたします。
群馬県桐生市の(株)福田時計店では、GUCCI(グッチ)腕時計の電池交換や革ベルト交換ができます。
ブログ記事を見ていただき、「同じように革ベルトを交換してほしい」と遠くから宅配便で修理品が届くこともあります。
なぜ近所のお店ではなく当店に修理依頼が入るのか。それは、グッチの腕時計の中には市販の革ベルトでは取付ができないからです。
取付するところを「凹」の形のように加工しないと付きません。普通の革ベルトは平らになっているので一部を切り取るように加工する必要があります。
切り口が汚いと見栄えが悪くなるし、失敗すればその革ベルトはもう使い物にならなくなります。リスクがあるため他では断られてしまうようです。
どこか交換してくれるお店はないかと探した結果、当店にたどり着いて修理依頼が入るようになりました。
さて、グッチの革ベルト交換で一番よく選ばれるのは茶色のリザード革です。
オリジナルに近い雰囲気をご希望される場合に出番が多いです。
ところが、同じ茶色の同じ型番の革ベルトでも色合いが違うことがよくあります。お客様に「どの革ベルトで交換しましょうか」とご提案するときにも気を使います。
今回は、同じ茶色でもこんなに色に違いがあるのだという例をご紹介します。
また後半はグッチではないが、海外で購入した腕時計の革ベルト交換例をご紹介します。グッチ同様に他でベルト交換を断られてしまった腕時計の革ベルトを交換できました。
修理をご希望の方はお気軽にお問い合わせくださいませ。
個体差があるから面白い 同じ茶色でもここまで違う革ベルト
グッチの革ベルトに取り付けるものとして人気のリザード革ベルト。
チョコ(茶色)カラーはその中でも一番人気です。
オリジナルに近く雰囲気が似ているため、当店でもよくオススメしております。
ひとくちに茶色といっても個体差があるもの。
同じ型番で同じ色のはずなのに、明るい茶色といえるものもあればコゲ茶色に近いものまであります。
上の写真の革ベルト、ベルトメーカーでは2本とも同じ色として扱われていますが……全然違うように見えます。
そのため2本用意しておいて、お客様のご希望に合わせてご案内することもあります。
グッチ革ベルト交換のご依頼が多いため、あらかじめ人気のベルトを2本ご用意してみました。メーカーの方に「できるだけコゲ茶色に近い物でお願いします」と伝えたら、かなり良い感じのをよこしていただけて助かりました。
自然のものなので模様やデザインが変わるほか、同じ茶色でも物によってだいぶ雰囲気が変わります。面白い点であり、注意しなければいけないところです。
宅配便で届いたグッチ腕時計の革ベルト交換。店頭でご案内できないので写真で詳しくご案内します
店頭であれば、実物を見ていただいて「どの革ベルトにしますか」と簡単にご案内できます。
しかし、宅配便で届いたグッチの革ベルト交換だとそうはいきません。
直接お会いしてご案内ができない分だけ、どのベルトを選んでいただくかは慎重にご説明が必要となります。
こちらは3種類の革ベルトの中からお客様に選んでいただくのに使用した写真です。遠方なのでメールの添付ファイルで画像をお送りしました。
オリジナルと同じリザード革で色合いも近い物を候補に載せております。
実は1番と2番はベルトメーカーの中では同じ色。でも、実物は個体差があって色合いが違う。1番はコゲ茶色に近く、2番は明るい茶色です。
3番はお客様が「赤っぽいのもいいかな?」ということで参考に並べています。
オリジナルに近いのは1番ですと伝えたところ、お客様にも納得していただいて決定しました。
ベルトメーカーの方には少々ご迷惑をおかけしてますが、「同じの2本仕入れるから、もっとコゲ茶色っぽいのよこしてください」とリクエストすることもあります。
どうしても色が違うと着けた時の雰囲気が変わります。どれでもいいや、とはいかないのです。
グッチ革ベルト交換完了 オリジナルと多少違う点はご了承いただいてます
どの革ベルトで交換するか決まったので、後は加工して取付するだけです。
時計の取付口に合わせて加工します。スキマや偏りなどが出ないように注意します。
革ベルトと加工代込みで税別5千円台で修理完了
グッチのロゴ入りオリジナル留め具はそのまま使えるので、新しい革ベルトにも取付しております。
純正の雰囲気を再現するのに一役かっております。
できるだけコゲ茶色に近い物を選びましたが、やはりオリジナルとは色合いの違いなどはどうしてもあります。
本当は純正の革ベルトが手に入れば一番良いのですが、オールドグッチ腕時計となると古い品物のためか、メーカーでは修理を受け付けてくれないとのことです。
大型アウトレットの中にあるグッチのお店に持っていってもダメだったので、(株)福田時計店まで来たというお客様もいらっしゃいました。
革ベルト選びや加工など、大変なところもありますがお客様に喜んでいただけるよう、これからもやっていきたいと思います。
グッチ革ベルト交換 尾錠(留め具)もオリジナルのものをそのまま使用
写真左側は一般的な革ベルト交換、写真右側は加工が必要なグッチ腕時計の革ベルト交換例です。
グッチは黒色のリザード革にて交換しました。印象が引き締まる感じが素敵です。
尾錠(留め具)はグッチオリジナルのものを引き続き使っております。
サイズ幅に気を付ければ使い続けられるのでオススメです。
グッチ以外の革ベルトも交換できます
海外旅行で購入した思い出の腕時計を復活させたい
宅配便にて、海外旅行で購入した腕時計の革ベルト交換依頼が入りました。
グッチと同じ、凹の形に加工が必要なタイプの腕時計となります。
普通の革ベルトそのままでは取付できません。
どんな色が似合いそうか、私どもにお任せいただけました
ペアの腕時計をお客様のご息女さまに譲りたいとのこと。かなり想い入れのある大切な腕時計の修理を当店に任せていただきました。
どんな革ベルトが似合いそうかもお任せいただいたので、メールに革ベルトの写真を添付していろいろな候補を挙げていきました。
ご提案した色のひとつ、温もりを感じさせるワインカラーを気に入っていただき決定。文字盤のオパールの色ともうまく調和するキレイな形へと仕上がりました。
センスが問われるので、なかなか気を使います。でも、お客様と一緒にどんなのが似合うか選んで候補を絞り込んでいくのは楽しいものです。
後日メールにて、譲り受けたお嬢様方にも喜んでいただけたと連絡があって安心しました。
ペアのうち、小さい方はベルトを留めるネジは大丈夫だったのですが大きい方が厄介でした。
通常はネジになっていて外せるのですが、大きいほうはネジになっていなくて外すことができませんでした。
そこでお客様に了承をいただき、古いものを壊して新しいネジにて取付しました
腕時計の修理は品物をお預かりする前から始まってる
道具や機材をきちんとそろえておけば、想定外のことがあっても幅広く対応できます。
今回は長さや太さの合うネジを用意しておいたおかげでスムーズに対処できました。
腕時計の修理は品物をお預かりする前から始まっているものです。電池交換やオーバーホールだけでなく、ベルト修理も真剣に取り組んでおります。
時計修理に限った話ではありませんが、準備は大事です。
ある女性のお客様から聞いた話ですが、行きつけのネイルのお店はいつも準備不足でイライラするというお話を聞きました。
予約した時間通りに行っているのに道具がそろっていないとのこと。自分が店についてから「前に使ったのと同じ色どこいったかなー」と探し回るそうです。来るの分かってるんだから、前もって用意しておいてよ!という気持ちになるの分かります。
オマケに料金のお支払いのときにお釣りも用意ができてない事が多いとのこと。以前、お釣りが無いと言われて大変な目にあったそうです。
準備と心構えは欠かせません。
事前の備えと練習を重ねた技術力をもって、あなたの大切な腕時計の革ベルト交換承ります。
お客様の修理のご依頼をお待ちしております。
店舗情報はこちら ご来店が難しい方は宅配便で修理受付も可能です
創業より60年以上、群馬県桐生市で腕時計の修理を続けております。
宝石・メガネ・時計の(株)福田時計店です。
営業時間 9:40~18:40
定休日 水曜日・日曜日
住所 郵便番号376-0032 群馬県桐生市東町808
電話番号 0277-45-2383
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店舗専用の駐車場4台分あり
遠方でご来店が難しい方へ、宅配便で腕時計修理の受付できます
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