父親の形見の腕時計を直したい。
大切な品物の修理を任されるのは、とてもありがたいことです。
最初は難しいと思われたのですが、お客様の想いの強さによって無事に修理することができました。
(株)福田時計店では腕時計のオーバーホールや電池交換修理などをやっております。
ロレックスやオメガなどの海外ブランドのオーバーホール、ベルト修理のご依頼が多いです。もちろん、海外のものだけでなくセイコーの腕時計の修理依頼もよく入ります。
今回は、セイコー腕時計の修理例をご紹介してまいります。
KSことキングセイコー、セイコーグランドクォーツ、製造から40年近く経っているGSなどの修理例を載せていきます。
電池で動くクォーツ腕時計にとって致命的な「回路、コイルの不具合」を解決
電池交換して針は動くけれど正しく時刻どおりに動いてくれない。
オーバーホールで直るかどうかということで、神奈川県の方からセイコーグランドクォーツ腕時計の修理依頼が入りました。
店舗まで行くには遠すぎるため、宅配便で届きました。
ところが不具合の原因を調べてショック。正常に動かない理由が回路やコイルの不具合だったからです。これは致命的といえます。
通常であれば部品交換すればよいのですが、製造がかなり年数が経っている腕時計。古い腕時計は簡単に部品が手に入りません。
やはり部品が手に入らず、このままでは修理を続けるのが難しい。残念ながらご返却になってしまうとお客様に伝えたところ、「なんとしてでも直したい」という強い想いを聞かせていただきました。
そこで最善ではないが、直せるかもしれない方法をご提案。準備が必要な上に、必ず直るとは限らないというリスクある修理方法。それは、他の腕時計から部品を取ってくること。
お客様ご自身で部品取り用の「ドナー」となる腕時計をご用意していただき、当店に送っていただけました。
ここまでやってもらったら絶対に直したい。そんな願いが通じたのか、届いた腕時計は湿気などで劣化は見られたものの、正常に動く機械が入っていました。
部品交換できて復活したグランドクォーツ。
お父様の形見である腕時計が蘇りました。パッキンも交換して防水対策しております。とはいえ、年数が経過している腕時計のため過信はできません。湿気には注意が必要ですね。
お客様の協力なしでは直せなかったでしょう。ありがとうございました。
オーバーホール基本料金など合わせて税込1万円台で修理完了
時間が大きく狂ってしまう、KSキングセイコーのオーバーホール修理例
群馬県南部のほうからご来店。群馬の東部にある桐生市の(株)福田時計店へ修理依頼が入りました。
精度が狂っているためか時刻が合わないということで、オーバーホール修理しました。
自動巻きという、腕に着けてるときの動きでゼンマイが巻き上がる仕組みの機械式腕時計。
電池を動力とする安定したクォーツと比べて誤差は大きくなります。とはいえ、あまりにも時間が狂うようだと困りもの。
そこで、オーバーホール修理です。
分解洗浄やオイルの注油などでメンテナンスして、精度も調整しました。
ゼンマイの巻き上がり具合、腕時計を置く向きなどによって誤差が変わる機械式腕時計。
そのほかに湿気が入って部品に絡んでしまうと、精度を落とすこともあります。
オーバーホールによってリフレッシュされ、精度も改善できました。
古い機械式腕時計(KS)オーバーホール基本料金で修理完了 税込み1万円台
40年以上前の腕時計 セイコーGS修理例
千葉県の方からGSハイビート腕時計修理依頼が入りました。宅配による修理依頼ですね。
今から40年近く前からある61系のムーブメントが乗っています。
部品交換がないオーバーホールであれば、修理を承れます。
部品が手に入りにくいため。もしも交換が必要だと直すのが厳しくなってきます。
今回は湿気を取り除き、潤滑油を注油するオーバーホール基本修理で対応できました。
引き続き、対応できるものであれば修理をやらせていただきます。
裏側にはメダリオンが付いてます。今でもセイコーの最高峰として君臨する「GS」の文字が眩しいですね。
高い防水性能の保証をお求めの方はメーカー修理がおすすめです
群馬県前橋市の方からセイコーダイバー自動巻き腕時計修理が入りました。
セイコーダイバーという名の通り、水に潜れるほどの非常に高い防水性能があります。
定期的なメンテナンス目的でのオーバーホールとなりました。
当店でもパッキン交換などで対策はしていますが、非常に高い防水性となると裏蓋やリューズや外装ケースの状態も関わってきます。
お客様の用途やご希望によっては、メーカー修理をオススメすることがあります。
おおまかな修理日数や金額などをご案内できます(メーカーが定めた金額の修理内容となります)。
詳しくは店頭にてご説明いたします。
オーバーホールしたものの……、どうにもならないときだってあります
こちらは修理例ではありません。
オーバーホールしてみましたが、結果直ったと判断できずにご返却となってしまった腕時計。もちろん料金はいただいておりません。
文字盤を固定する足が折れているなど内部の劣化がひどくて不安定な状態でした。さらに針を設置する中央にも曲がりが見られました。
土台を修復して調整してみたものの、やはり不安定さが直らず時刻が狂ってしまいました。
たまにはこういうこともあります。本当はすべてカンペキに直せるのが理想ですが、そこまでの力は無くなかなか難しいものです。特に年数が経過した腕時計は交換用の部品がなくて、より難しくなってきます。
おそれいりますが、直せない可能性もあるということをお考えの上で修理のご依頼をしていただけると助かります。
腕時計の修理をお考えの方へ 店頭にお持ちいただくか宅配修理でご案内できます
群馬県桐生市で創業60年以上の(株)福田時計店です。
電池交換やベルトサイズ調整、金属ベルト交換修理や革ベルト交換など即日対応できます。
腕時計修理をお考えの方へ、修理品を持って(株)福田時計店までお越しくださいませ。
宝石・メガネ・時計の(株)福田時計店
営業時間 9:40~18:40
定休日 水曜日・日曜日
住所 群馬県桐生市東町808
TEL 0277-45-2383
店舗専用駐車場4台分あり
遠方のお客様へ 宅配便で修理受付できます
腕時計修理の「道しるべ」にぜひ!? 24時間受付している「お問い合わせ」ページもあります
腕時計が壊れてしまった、でもドコで直してもらえばいいか分からない。
そんな声を聞いてウェブサイトで修理例などを載せてきて何年も経ちました。
地道に続けてきたおかげか、今ではほぼ毎日「お問い合わせ」をいただくようになりました。
いつもありがとうございます。
腕時計修理の道しるべ的な存在として役に立てれば嬉しいですね。
さらに、(株)福田時計店に修理のご依頼をしていただくともっと嬉しいです。
写真は、豊かな自然が残る群馬県の誇り「赤城自然園」から1枚。
園内は結構広いため、道しるべがあることで迷わず進めます。迷いながら進むと「正しい方向に進めているのか」が気になってしまいます。このままでは怖くて疲れやすくなるので道しるべは助かります。
腕時計修理でも、おおよその目安が分からないまま修理に出すのは怖いですよね。大体でも事前に知っておけば、より安心できるというものです。
これからも、修理に出す前に知りたいことを発信できればと思っております。
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