クロノグラフ腕時計のストップウォッチ機能についてご質問に答える他、オーバーホール修理例スピードマスターやシーマスター修理例ご紹介
(株)福田時計店ではOEMGAオメガ腕時計修理を承っております。
今回は質問をいただいたのでお答えいたします。
ストップウォッチを常に動作させていても大丈夫かどうかというご質問がありました。
オメガの中でも人気のスピードマスターにはストップウォッチ機能があります。クロノグラフ腕時計と呼ばれているタイプです。
大きな針を動かしていると時計が頑張って動いている感が見えていい。秒針代わりにいつも動かしている、なんて意見を聞いたことがあります。
結論をいうと止めたほうが無難です。後ほど理由をご説明いたします。
また、オーバーホールで直ったスピードマスターやシーマスター腕時計の修理例もご紹介してまいります。
ストップウォッチ機能つき、人気のスピードマスターのオーバーホールとゼンマイ交換修理を承りました
ストップウォッチ機能を搭載したクロノグラフ腕時計について
ストップウォッチ機能について。
もともとは時間を計測するためのストップウォッチ機能です。2時方向のボタンを押すとスタートして大きな針が動き始めます。もう一度押せば止まることで時間を計測できます。
元の位置に戻したいときは4時方向のボタンを押してリセットします。
ストップウォッチ機能を使っていないときは12時方向を指して大きな針が止まったままとなっております。
クロノグラフと呼ばれる腕時計でオメガのスピードマスターに備わっている機能です。
ストップウォッチを常に動かすと劣化を早めて故障原因になるおそれあり
ストップウォッチは時間を測定するためのものです。常に動かしておく物ではありません。
いつも動作させっぱなしだと、稼働時間に影響するほか部品の摩耗を早める可能性があります。
使い終わったらリセットして止めておくのをおすすめします。
ただし、数ヶ月に1回は動かしましょう。長期間まったく動かさないのもオイルが固まったり、ボタンが固着して動かしにくくなります。定期的な動作確認も大事です。
前橋市のお客様からお預かりしていたスピードマスター、オーバーホールと部品交換で直りました
オーバーホールと部品交換で修理完了 税込み4万円台
修理事例のご紹介です。
前橋市にお住まいのお客様から修理依頼が入りました。時刻の針が止まって動かなくなったままだったオメガスピードマスターの修理を承りました。
原因はゼンマイ故障でした。機械式腕時計はゼンマイを巻き上げて、ほどけていく力を利用して針を動かします。
つまり、ゼンマイ故障は動力が壊れているといえます。ストップウォッチも正常に動作しません。
ゼンマイ部品交換とオーバーホール修理で解決しました。
湿気による錆びつきが見られたので部品交換したオメガ腕時計修理例
オメガスピードマスターのトリプルカレンダー腕時計修理を承りました。栃木県にお住まいの方からお預かりしました。
調べてみると水や湿気が入りこんだ跡が見られました。
湿気による錆びつきでひどく劣化していた部品は交換しております。
オーバーホールと部品交換で修理完了 税込み4万円台
時刻合わせのときに引っ張って回すリューズと機械をつなぐ巻き芯部品が錆びついていました。
湿気がリューズ付近から入りこんで金属を劣化させたとみられます。部品交換にて対応となりました。オーバーホールして洗浄や乾燥もできております。
腕時計にとって湿気は天敵と言える存在です。十分にご注意くださいませ。
手巻きできず文字盤がガタつく不具合があるオメガシーマスター修理完了
オメガシーマスターのオーバーホール修理が完了しました。
文字盤がガタガタ動く故障が見られたほか、手巻きできない状態で持ち込まれました。
原因は文字盤や機械を留めるネジの破損です。
錆びついて折れているものが機械に詰まって不具合の原因となっていました。
文字盤を固定する力を失っているためガタガタ動いて動作の不具合を起こしておりました。
いずれも水分や湿気が時計の中に入りこんだことによる故障と考えられます。
水が入りこむ事によって金属を腐食させてしまい、故障原因となったようです。
オーバーホール修理と複数の部品交換で直りました。
オーバーホールと部品交換で修理完了 税込み3万円台
リューズを回してゼンマイを巻き上げることができるようになりました。
可能にはなりましたが、経年劣化のためやや重い感じは残っております。完全カンペキをお求めであれば正規修理となります。
日本の代理店で受付できない古い時計でもスイス本国送りすれば直せることもあります。そのかわり相応の時間と費用がかかります。
最近スイス送りとなった腕時計がありました。仕上がりまで6ヶ月かかると連絡がきました。出来上がる頃には冬になって2021年が終わっているかもしれません。
さて、今ある機械部品を長持ちさせたいなら使い方に気をつけていただく必要があります。
ストップウォッチをずっと動かしてると劣化が早まるように、手巻きばかりでゼンマイ巻き上げすると機械部品を摩耗させてしまいます。
自動巻き腕時計(オートマ)を動かすときに手巻きは程々にしておいたほうが無難です。ある程度巻いたら、あとは腕に着けたときの動きで巻き上げたほうが良いでしょう。
腕時計修理の受付は店頭か、または郵送・宅配便でも可能です
群馬県桐生市で創業60年以上。宝石メガネ時計の(株)福田時計店では腕時計修理をやっております。
クォーツ腕時計の電池交換、分解修理(オーバーホール)、金属ベルト直し、革ベルト交換、ベルトサイズ調整などできます。
お見積もり無料です。
修理受付は店頭までお越しいただくか、または郵送・宅配便で腕時計を送っていただけば受付いたします。
店舗へのアクセスや営業時間について
営業時間 9:40~18:40
定休日 水曜日・日曜日
住所 郵便番号376-0032 群馬県桐生市東町808
TEL 0277-45-2383
店舗専用駐車場4台分あり。
腕時計修理例をもっとご覧になりたい方へ
修理の内容も修理に出すキッカケも人ぞれぞれ、だから楽しくてやり甲斐がある
真ん中にある山の頂上に小さく見える山小屋。まだまだ遠そうで結構登らないと着かなそう。
雪が残る冬に南側から登ったことがある山ですが、夏の今度は東側から挑戦。
同じ山に登るのでも季節や方向が違うと新鮮な気持ちになれます。
いつも同じような修理事例が並んでますが中身はそれぞれ違いがあります。
どんな不具合か、、必要な修理は何か、状態はどうか、修理に出すキッカケ、絶対に直したいか安ければOK?、直ったら自分が着けるのか誰かに差し上げるのかなど、それぞれ異なるドラマがあります。
宅配便で腕時計修理品が届くことが増えましたが、基本は店頭受付です。
様々な想いを持って修理品をお持ちいただくのを実際に見ることができます。楽しくてやり甲斐があります。
これからもどうぞよろしくお願いします。
宝石・メガネ・時計の
(株)福田時計店