群馬県桐生市で創業70年 親切と真心の店。

腕時計のベルト修理で簡単に「丸ごと交換が必要」なんて言わない、部分修理で何とかしてやると活動してたら宅配便で続々と修理依頼が入るようになった【OMEGAベルト駒ピン修理編】

腕時計ベルトのピンが抜け落ちて困ると修理依頼が多かったOMEGA(オメガ) 対応部品を取り揃えて準備万端

群馬県桐生市の(株)福田時計店ではオメガ腕時計のベルト修理をやっております。今回は2019年の修理例を振り返り、特に多かった修理を実例つきでご案内してます。

オメガ腕時計のベルトが壊れて悩んでる人、ホントに多いなと感じた1年でした。

 

最近流行りの“ 作品名だけで内容が分かる小説 ”みたいな長いタイトルですみません。忙しい年末でたぶん見ている人あまりいないはずだから許されるはず。

 

今回はその1として、オメガのベルト駒ピン修理編。ピンが抜け落ちて腕に着けられない不具合をなんとかする修理例をご案内いたします。

 

群馬県桐生市の(株)福田時計店では、今年から本格的に宅配便による修理受付を開始しました。その結果、北海道から九州地方の方からも修理依頼が到着するようになりました。

特に目立っていたのがOMEGA(オメガ)腕時計のベルト修理です。先月11月は10本以上のベルト修理ができました。1ヶ月間、宅配便で届いて直したオメガ腕時計だけでこの数。正直驚きました。他にもロレックスやタグホイヤーの修理品も届いていたので、結構忙しかった記憶があります。

 

宅配便で修理依頼される方のほとんどは群馬県外の方となります。

新潟県や埼玉県などの群馬県のお隣だけど距離は遠いところ、東京都や横浜市といった都会、桐生市からかなり遠い山梨県や愛知県や奈良県にお住まいの方からもオメガベルト修理依頼が入りました。

大切な腕時計の修理を(株)福田時計店にお任せいただきまして、ありがとうございました。

 

よくあるベルト修理内容ですが、「ベルトのピンが抜け落ちて腕に着けられない」、「腕に固定するのに使う金具(中留バックル)が壊れた」という故障が多かったですね。

 

 

 

第一弾の今回は、オメガのベルト駒のピンやパイプ交換についてご案内いたします。

修理例を紹介しつつ、ベルト修理に力を入れるようになったキッカケ話もしていきます。

一言でいえば「反骨精神」でしょうか。すーぐ「ベルト一式交換です」と言われてしまう慣わしに対抗してました。

仕事やイベントで忙しい年末。真面目に読んでる人もいなそうですし、ぶっちゃけ話もできるかも!?

 

 

お急ぎの方へ、オメガ腕時計ベルト修理についてまとめたページあります。

症状別に修理方法や金額の目安についてもご案内しております。

 

詳しくはこちら 「オメガベルト修理の極意」

 

ピンが抜け落ちて壊れた! 新しいピン部品交換で対応できます

ベルト駒(コマ)同士を固定するピンが抜け落ちて壊れてしまった。部品も無くしてしまったと持ち込まれたオメガ腕時計です。

長年の使用による劣化でピンの固定がゆるんできます。結果、最後には壊れてしまいます。

 

直し方はシンプル。新しいピン部品に交換することです。

何もしてないのにピンが飛び出してきたら要注意

ベルト駒からピンが飛び出してきたら要注意です。

指で押してとりあえず戻しても、そのうちまた抜け出てきます。さらにひどくなると完全に抜け落ちてしまいます。

腕に着けているときにピンが抜け落ちると危険です。腕に着けていて突然滑り落ちて地面に落下してしまう恐れがあります。

気づいたらすぐに修理を考えたほうがいいでしょう。

交換する部品について、専用部品と応急処置の2つの方法があります

部品を交換して対応できます。

部品はおもに2種類あります。

 

  1. 専用部品 (純正品・対応品の2種類あり) 
  2. 応急処置 (純正と留め方が変わります)

 

 

オメガと同じ形のピンとパイプは純正品か対応品か選べる オススメは対応品

 

1.専用部品(純正パーツ、代替パーツのどちらか選べる)

長所:オメガ純正通りの留め方で安心

短所:費用がかかる(特に純正部品は値上がり傾向)

 

オメガベルトに合った部品で交換します。ベルトの型番別に適合するピンやパイプ部品を使います。

専用部品の中でもさらに2つの種類があります。純正品対応品のどちらか選べます。

 

・費用の目安

純正品 1か所交換で税別4千円台(工賃・部品代含む)

対応品 1か所交換で税別1千円台(工賃・部品代含む)

 

純正品を当店でご用意して交換できます。しかし、費用が割高となります(部品代が値上がり傾向なため)。

 

そこで、オススメは対応品です。

純正部品と同じ形で留め方も一緒。日本国内でオメガ専用に製作されていて品質も良好。

 

純正と比べて部品代を半額以下に抑えられます。

店頭ですぐ修理できます 対応できるブレスレット(ベルト)型番ご案内

表に載っているベルト型番について、ベルトピン対応部品をご用意しております。

店頭にてすぐに修理できます。

オメガベルト型番の調べ方

オメガの型番について、中留バックル部分に4ケタ/3ケタの数字で書いてあります。

写真の例では「1563/850」です。(プッシュボタンが壊れている状態ですが、お気になさらず……。)

 

なお、型番が書いてない物は純正・対応部品による対応ができません。(応急処置であれば可能性はあります)

応急処置について 1本のピンで留める一般的な腕時計に使用される方法となります

純正とは違う留め方で修理対応する「応急処置」でピン交換修理もできます。

似た働きをするピン部品を取付して固定できます。

部品代が安価で、交換すべきピンが多いときに費用を抑えられます。

 

欠点は、純正と違う留め方をご了承していただくことです。こだわる方にはオススメできません。

たまに強度を心配されますが、一般的な腕時計にも使われる方法となっております。

詳しくは店頭でご説明いたします。

なお、ベルト修理と同時に時計本体の修理もできます。

今回は文字盤から剥がれた飾りや夜光塗料を取り除く修理も行いました。

ベルト修理で腕に着けられるようになりました。

さらに無事に動くようになって修理できあがりました。

 

修理をご希望の方へ 店舗情報はこちら

腕時計の修理をご希望の方へ、店頭か宅配便にて受付いたします。

 

群馬県桐生市で創業60年以上。宝石・メガネ・時計の(株)福田時計店。

・営業時間 9:40~18:40

・定休日 水曜日・日曜日

・住所 郵便番号376-0032 群馬県桐生市東町808

・TEL 0277-45-2383

 

【年末年始の営業について】

2019年12月30日(月)の営業は午後4時までの短縮営業

12月31日~2020年1月3日まで休業いたします

2020年1月4日(土)から通常営業いたします。

専用駐車場4台分あり

宅配便で腕時計の修理受付できます

直せばまだ使えるはずなのに。お客様が感じる「悔しい」気持ちに同調して始まったベルト修理

納得いく説明なく、修理を希望しているのに交換を薦められてしまうことがある

「ベルトを丸ごと交換しないとダメ、部分的な修理はできない(やってない)」と言われた。

他で修理を断られ、群馬県桐生市の(株)福田時計店にベルト修理をご依頼されるお客様からよく聞く言葉です。

 

 

修理を希望しているのに聞いてもらえず交換を薦められてしまうことが多いようです。

故障してる所だけ直せば大丈夫そうなのに納得できない」、「丸ごと一式交換とカンタンに言ってくれるが、費用がかかりすぎて無理」という悔しくてモヤモヤしたお気持ち、よく分かります。

もちろん全部交換のほうがいい場合もあります。例えば、ベルト全体が激しく劣化していて直せない状態では諦めたほうがいいです。または直すのにお金がかかりすぎる場合は素直に交換するべきでしょう。

問題は、説得や根拠がなく一方的に言われてしまってるのではないかという点です。つまり、納得できないということ。

 

「こうなったら直せるところを自分で探すしかない」と、ネットで探した結果、当店を見つけていただいております。

過去の修理例を見て同じように直して欲しいと、遠くからでもご来店されたり宅配便で修理品を送っていただけるようになりました。

本当にありがとうございます。

 

一式交換と言われる理由は簡単でラクで確実だから!?

そもそもなぜ、「ベルト交換が必要です」と言われることが多いのか。答えは、そのほうが確実かつ簡単だから。

 

まず、直せるかどうかヤキモキせずに済む。ベルトがぜんぶ新品になれば、また壊れたみたいなクレームの心配もない。オマケにメーカーで交換をやってもらえば届いたものを渡すだけなのでラクです。

 

もっとも事情があれば話は別です。例えば、ブランドの正規販売店ではメーカーの指示に従うしかないといった理由です。

また、多くの従業員を抱える大きなお店ならマニュアルに沿って応対するしかなく、なかなか柔軟な提案が難しいところもあるでしょう。

 

自分でできる範囲で「ベルト一式交換」の慣わしに対抗してみた結果

今でこそベルトの修理がたくさん入るようになりましたが、最初は全然少なかったです。

ホームページで時計修理例を載せるようになったところ、ベルト部分だけど直せますか?といった具合でポツポツと依頼が増えてきました。

 

とりあえず応急処置で部品交換して使えるように直してネットのブログ記事に書いていきました。

すると、どんどん修理依頼が増えてきました。そこで初めて予想以上に困っている方が多いことが分かりました。やはり、ベルト交換まではしたくないが諦めたくもないというお声が多かったですね。

持ち込まれるベルト修理は様々で、中には「この程度でベルト交換しなさいと言われたのか、直せば全然使えるのに!」と思った例もありました。

 

こうやって壊れたベルトを部分的に直して使えればお客様の役に立てる。費用や修理内容も納得していただける範囲でいけるかもと試行錯誤から始まりました。

ベルト交換を推進する勢力(風習)に対抗するのです。大げさすぎ?

 

特に多かったのがOMEGA(オメガ)腕時計のベルト駒ピン修理

中でも目立って修理依頼が多かったのがオメガのベルト駒ピンの修理。

念のため言っておきますと、別に品質に問題があるというわけではありません。

修理が多いのには理由があります。

それは大人気ブランド腕時計で持ってる方が多く、昔から長く使っているからです。

ひとつの腕時計を長く使えば当然、ベルトのピンだって劣化して抜け落ちることもあります。

 

直して引き続き使いたい、諦めたくないと思う人が多い人気ある腕時計。だからこそ修理依頼も多いのでしょう。

 

当初は応急処置でオメガのピンと形が違う物で代用しておりました。

もちろん事前に説明してます。いまのところ大きな問題はないようです。(直したところの隣のピンが抜け落ちるようになったと再び持ち込まれることはありますが)

数をこなすうちに「このピンがそのうち危ないな」みたいなのが分かるようになり、交換のご提案もスムーズにできるようになりました。

 

もうオメガ純正のピンやパイプ部品はいらない!?

ネットに載せていたオメガのベルト修理例が目に止まったのか、オメガと同型のピンやパイプを製作している会社様に声をかけていただきました。何度か試してみて品質に問題がなかったので取引を開始して部品を融通してもらえるようになりました。

修理で何とかしている身として、専用部品の存在は正直すごく頼もしい。助かりました。

これでお客様に納得していただける修理にまた一歩近づけました。

 

オメガのベルト型番別に専用で合わせた部品なので強度もバッチリ。そして費用もオメガ純正部品よりずっとお安い。

てか、もう純正部品いらなくないかと思うほど。たぶん純正と並べても見極めできない。

そのため、最近は純正のピンやパイプ部品を取寄せする機会がめっきり減りました。だって部品の値段高いし取寄せ面倒だし儲からないし(ぶっちゃけ)

 

次回はベルトがパチンと固定できない「ベルト中留バックル修理」編

こんな感じで、オメガベルト修理例その1「ベルト駒ピン・パイプ交換」編を終わります。

次回は、ベルトがパチンと固定できず腕に着けられない不具合を直す「ベルト中留バックル修理」編です。こちらも宅配便による修理依頼が多い例です。

 

年末による電池交換や時計修理の駆け込み依頼が多いですね、ありがたいですね。

 

おかげさまでネット更新できる時間が少ないです。年内に更新できるよう頑張ります。

ベルト交換と比べて7割以上も安く直ったと喜ばれた「中留バックル修理編」もどうぞご覧くださいませ。

 

もっと腕時計の修理例を見たい方はこちら