ベルトが壊れた腕時計は翼をもがれた鳥と同じ、金属ベルト修理できます【タグホイヤーメタルブレス修理例】

東京都の方から宅配便で届いたタグホイヤーLINK腕時計。

メタルブレス(金属ベルト)が壊れてしまったということで、群馬県桐生市の(株)福田時計店に修理依頼が入りました。

新型コロナウイルス流行の影響もあってか、宅配便で届く修理依頼品が大幅に増えました。

ブログ記事を見ていただき、同じ時計で同じ壊れ方をしているのを見かけたから自分も頼みたいとお問い合わせが増加しております。

腕時計にとってベルトとは非常に大切なパーツです。

ベルトが壊れた腕時計は、まるで翼をもがれた鳥のように痛々しい姿に見えます。

腕に着けられない腕時計では本来の役目を果たせません。せっかくの格好良い姿も腕に着けられなければ台無しになってしまいます。

当店では腕時計修理の一つとしてベルト修理もやっております。

金属が切れたもの、バラバラになってしまったもの、腕から外れ落ちそうになる腕時計などの修理を承ります。

今回はタグホイヤー腕時計の修理例をご紹介します。

独創的で変わったデザインのメタルブレスが多いタグホイヤー。

構造も一般的な腕時計ベルトと違う点があり、壊れ方にもクセというか特徴があります。

長年使い続けるファンも多く根強い人気があるため、古くなってくると経年劣化による故障が見られます。

さっそくご案内してまいります。

メーカー修理などでは通常、ベルトの故障は丸ごと全交換が基本となります。

すべて新しくなるので安心だし見た目もキレイになるといった良い点もあるのですが、一方で費用がかかります。さらに他の意見として「時計本体が使い込まれて古びているのにベルトだけピカピカの新品ではアンバランスで嫌だ」というお声もあります。

壊れてるココの部分だけ直して欲しい、とお願いしてもなかなか希望通りにいかないというわけです。

一方で当店が行う部分修理はベルト一式交換より費用を抑えられつつ、壊れている箇所を直すので納得しやすいと好評です。

さらに自分の腕に着けてきた愛着あるベルトが再び使えるいう点を評価していただくこともあります。

東京都にお住まいの方から宅配便で届いたタグホイヤー腕時計。

お客様のお話によると、以前も壊れてベルト交換したがまた同じように壊れてしまったとのこと。

そこで、再発防止ができることに期待して群馬県桐生市の(株)福田時計店に修理依頼が入りました。

修理完了しました。

コマがバラバラになってしまうことなく、がっちり補強修理しております。

ベルトの裏側のコマ中央部に少しだけ修理跡が見られます。

まだあまり緩くなっていない箇所にも補強修理を施して、予防・再発防止ができます。

レーザー溶接修理　税込1万円台にて修理完了

急にベルトが壊れたらどうしよう、また緩くなってバラバラになりそうにならないだろうか。

以上のような心配はもういりません。安心して着けられるように修理できました。

当店でも非常に修理依頼が多い「タグホイヤーセルシリーズ」のメタルブレス修理依頼。

金属のコマのつなぎ目がゆるんできて途中で抜け落ちそうになってしまう不具合を修理しました。

今回は佐賀県にお住いの方から修理品が届きました。

よく見られる故障例と同じく、経年劣化で固定がゆるくなっています。もっとひどくなると腕に着けていても急に外れ落ちるようになってしまいます。

ファンが多く、1990年代からずっと使い続けている方もよく見られる「S/el（セル）」シリーズ。

本来は変なところでズレたりせずビシッと並んでいるはずの金属コマ。

ところが、長年使ってきたことで金属が劣化してきてしまうことがあります。スキマが出てきたり固定が甘くなってきてズレてきたりします。

症状がもっと進行すると、まるで切れたようにバラけてしまいます。

通常は「ベルト交換が必要」と言われがちですが、当店ではまだ使えるように修理をご案内できます。

ベルト修理が完了しました。

理想は「どこを修理したか分からない」。

表からは目立たないように修理することで美観を損なうことがありません。

ゆるゆるだった金属コマもしっかり並んでいます。

シャキッとしていて見ていて気持ちいいです。

なお、さすがに新品のように完全にピッタリとはいきません。

使い込まれたベルトだからコマも多少は変形してたり拡がったりしております。

それでも、金属コマの真ん中部分をしっかり固定できているので外れる不安なく使用できます。

レーザー溶接で修理完了　税込1万円台

金属コマの真ん中部分、裏側に少し修理跡はあります。

ゆるんでいる箇所はもちろん、まだゆるんでないかなというコマも修理しております。いつ症状が再発するか心配するくらいなら、予防のために補強修理しておけば安心というわけです。

修理完了品の発送から2日後、修理完了品が到着したお客様からお喜びのお電話をいただきました。

遠くから群馬県桐生市の(株)福田時計店まで修理のご依頼ありがとうございました。

群馬県太田市の方からお預かりしたタグホイヤーベルト修理品です。

腕に着けるときにカチッと固定する中留バックル部分が破損してしまったということで修理のご依頼です。

細い金属の接続部分が切れてます。経年劣化によるものでしょうか。

ちなみに、直さなくても一腕に着けることは一応可能です。しかし、腕から外すとき滑り落ちる危険があります。落とした衝撃で時計本体まで壊してしまっては大変悲惨です。

お客様にも納得していただき、修理進行となりました。

修理完了しました。

レーザー溶接にて切れた箇所を修復。

修理跡はできるだけ分からないようにコッソリと、また壊れることないようガッチリと直しました。

レーザー溶接で修理完了　税込1万円台

まだまだ頑張って使っていけることでしょう。修理のご依頼ありがとうございました。

京都府の方から届いたタグホイヤー腕時計。

ベルトの故障のほか、時計本体の修理のご依頼も入りました。

まずはベルトから。セルシリーズによくみられる故障です。

固定がゆるくなりすぎて、このままでは腕に着けていられない状況です。

リューズ部分にも不具合が見られました。

ねじ込んでしまうタイプのリューズですが、ねじ込むときに日付が勝手に早送りされてしまうという。おせっかいな現象です。

考えられる原因は主に２つ。

日送り部品の故障か、オイル切れや汚れのつまりで切り替えがうまくいかず早送り機能が誤作動してしまう、といったところでしょうか。

腕時計を送られる前のお問い合わせの時点で、オーバーホール(分解修理)をご了解いただいていたのでスムーズに修理を進めることができました。

オーバーホール(分解修理)とベルト修理、どちらも完了しました。

ベルト駒の中央のスキマもなくなり、バラバラにならないように修理できました。

裏側からレーザー溶接修理で補強。

カンタンには壊れないようになりました。

リューズをねじ込んでしまうときに日付が早送りされる誤作動もなくなりました。

時計とリューズをつなぐ巻き芯や日付を動かす歯車を交換。

機械内部もオーバーホールすることでオイル切れや汚れの詰まりも解消。

時計本体とベルト、両方ともリフレッシュできました。

オーバーホールとベルト修理、巻き芯と日送り車交換　税込3万円台

ベルト修理と一緒に電池交換やオーバーホール修理も承ります。

お悩みの方はご相談くださいませ。

群馬県桐生市で時計修理を続けて60年以上。

宝石・メガネ・時計の(株)福田時計店です。

電池交換やベルトサイズ調整のほか、止まったまま動かない腕時計のオーバーホール修理も承ります。

修理の受付について。

まずは店頭まで修理品をお持ちいただく方法がございます。

JR桐生駅より徒歩約15分。

西桐生駅より徒歩約10分。

店舗専用駐車場4台分あります。

ご来店が難しい方には宅配便で腕時計をお送りいただければ修理の受付できます。

お送りする前にまずはお問い合わせいただけると、スムーズに受付できます。

宅配便による腕時計修理の流れやお支払い方法など、詳しくはこちら。

群馬県の代表的な山の一つ、赤城山へ行ってみましたが……見事に景色は真っ白。最高峰である黒檜山に登ってみたものの見事なまでに何も見えず。

もう景色は諦めかけてましたが、下山中に大沼と赤城神社が見えたので撮ってみました。

騒がしい世の中ですが、ぼちぼち観光やハイキングを楽しむ人たちも見られています。

早く収まるといいのですが。