切れた、もげた、剥がれたといったメタルブレス故障に対応できます、タグホイヤーベルト修理例ご紹介
北海道にお住いの方からタグホイヤーベルト修理依頼が入りました。
群馬県桐生市の(株)福田時計店では、タグホイヤーやオメガ、ロレックスといったメタルブレス(金属ベルト)修理を承ります。
ベルト交換せずに修理対応することで、納得できる修理内容と交換するよりリーズナブルな料金にてベルトを再び使えるようにできます。
前回の修理例では、タグホイヤー「S/elセル」シリーズ特有のベルトでよく見られる故障と直し方についてご案内しました。
参考記事
【2020年のベルト修理を振り返る その2】タグホイヤー腕時計ベルト修理編、山口県や東京都などの遠方から修理依頼がさらに増えたメタルブレス修理例ご紹介
今回は、ベルトのつなぎ目が切れてしまったり剥がれたりといった修理例を中心にご紹介してまいります。
つなぎ目は金属が細かったり接着面積が少ない傾向がありベルトの弱点と言える部分です。ところが、一般的にはベルトが切れたらもう全交換を宣告されてしまうものです。
そこで当店ではベルト一式交換せずに、部分修理で対応できるようにご案内をしております。
実際に修理した例や修理費用などを写真つきでご覧くださいませ。
黒ずんで劣化したベルトのつなぎ目を修理ほかピン交換も、さらにオーバーホールで電池が早く終わりやすい症状も改善
修理前 壊れそうな箇所がいくつもみえて使い続けるには不安
北海道にお住いのお客様から届いたタグホイヤー修理品です。
全体的に劣化が見られますが、特にまずい状態になっているのがつなぎ目となる部分でした。
頑丈に思える金属でも、黒ずんで劣化が進むと亀裂が入ったりして最終的には切れてしまいます。
特につなぎ目はかなり細い金属でつながっているため故障しやすい箇所といえます。
中留バックルのピンにも劣化が見られます。
試しに取り出そうとしたら、片方はすでに折れていて、もう片方は錆びているのか固着してビクともしません。
特に厄介なのが中留バックルのピンが動かせない点です。
これはベルトのサイズを微調整に使うので、固まっているとサイズ調整のときに困ってしまいます。
壊れているとまではいえませんが、地味にうっとうしいのがベルトの固定がゆるい症状です。
バックルを「パチン」と固定したあとに最後に留める2重ロックがゆるくて外れやすい状態でした。
金属ベルトについて気になるところが山積みの腕時計ですが、さらに時計本体にも異常を発見しました。
電池を動力とするタグホイヤーのクォーツ腕時計ですが、電池の減りが早い状態でした。
動作はするのですが、針を動かすのが重くなっていて電池を余計に使ってしまう不具合が見られたのです。
解決するには時計を分解して洗浄やオイルをつけ直すオーバーホールが必要です。
お客様のご了解をえられたのでベルト修理といっしょにオーバーホール修理も追加となりました。
修理完了 金属ベルトも時計本体もリフレッシュ
ベルト修理とオーバーホールが完了しました。合わせて約3週間ほどお時間をいただきました。
オーバーホールで時計内部をリフレッシュ。軽やかに針を動かせるように直して電池消費量を減らることに成功しました。
単に動くだけではダメです。正常に動いているのか、それともやっとのことで動いているのかを見極めなければいけません。
電池交換したばかりなのにすぐに止まった、昔に比べて電池交換のサイクルが早くなっていることに気づいたらオーバーホールをご検討されることをおすすめします。
ガタガタで頼りなかったつなぎ目をレーザー溶接で補強。金属の色が若干変わっている箇所が修理跡です。
これで安心です。
2重ロック部分も修理完了。
すり減った金属を直したり変形を修正したりしてしっかり固定できるようになりました。
固定をきつくするのはいいのですが、固すぎないように注意します。
もしも、指で外せないくらいにがっちり固めてしまうと不便になってしまいます。
タグホイヤーベルト修理とオーバーホール修理あわせて税込3万円台
つなぎ目をレーザー溶接の他にピン(バネ棒)も交換済み。
金属ベルト自体には使い込まれた感があるものの、要所をおさえた修理でまだまだ使えるように蘇らせることができました。
修理完了品を宅配便にてお送りしてお客様がお住まいの北海道へ。無事に届いて、「キレイになった」「大事に使っていきたい」「直してもらえて良かった」といったお喜びのメッセージをいただけました。
ご利用いただきましてありがとうございました。
群馬県伊勢崎市からタグホイヤーベルト修理でご来店。中留バックルのつなぎ目が剥がれたメタルブレス修理例
修理前 金属同士のつなぎ目が剥がれ落ちるショッキングな故障
群馬県伊勢崎市からご来店されたお客様からお預かりした、タグホイヤープロフェッショナルクォーツ腕時計のメタルブレス修理例です。
中留バックルのつなぎ目となる金属が剥がれてしまっております。
剥がれた跡が黒くなっています。経年劣化で剥がれ落ちたのでしょうか。頑丈なはずの金属ベルトが壊れたことで、お客様にとってはさぞショッキングな出来事かと思われます。
このままでは正常に腕時計を使えないため、修理が必要です。
修理完了 壊れた箇所が直って前と同じように腕に着けられるようになりました
修理が完了しました。レーザー溶接できちんとつなぎ直しております。
ベルト修理のほかに電池交換修理も承っており、こちらも同時に完了しております。
修理跡が目立たないように配慮済み。
ベルトを折りたたむとあまり見えない箇所ですが、やっぱり直した跡がキレイなほうが気持ちよいものです。
ちゃんと固定できるようになったメタルブレス。
表から見ればまずどこを直したかは分からないでしょう。
金属ベルトレーザー溶接修理と電池交換完了 税込み1万円台
ベルトを丸ごと交換するという手もありますが、部分的な修理で効率よく対応できました。
当店によく持ち込まれる故障を3つ抱えたベルトを修理。タグホイヤーの独特なベルトによく見られるベルトコマゆるみも解決
修理前 3つの不具合を解決するベルト修理例
群馬県太田市からご来店のお客様からタグホイヤー自動巻きクロノグラフ腕時計のベルト修理を承りました。
修理箇所は3か所です。
・切れてしまった中留バックルのレーザー溶接修理
・ベルトコマゆるみ直し
・2重ロックの固定がゆるいのを回復
ベルトコマ緩みの不具合は前回のブログ記事にてご案内した内容と同じです。
まず確実に直さなければいけないのが中留バックルが切れてしまっているところです。
とても小さく繊細な部分のためか、当店に持ち込まれるベルトの故障の中でも結構多い部分です。
タグホイヤーセルシリーズでよく見かける、ベルトコマの固定が甘くなってきてバラバラになってしまう不具合。
金属ベルト中央のスキマがひろがってきて、さらにひどくなるとベルトの形を保てずに外れてしまいます。
さらに2重ロックが緩い症状の修理もご依頼されました。
すべて対応可能です。
修理完了 ストレスなく腕に着けられるタグホイヤーの姿が戻ってきました
メタルブレス修理完了しました。
まずは壊れていた中留バックルのつなぎ目について。
必要最小限の修理をしつつ、確実に直すことを目標に。
だらしなくスキマが開いていたベルトコマも不意に外れないように強度アップ。
裏側から見ると修理跡が見えますが、表からならほぼ分からないような仕上げを目指します。
タグホイヤー腕時計ベルト修理(複数箇所) 税込2万円台にて修理完了。
2重ロック固定も改善できました。
革ベルトより頑丈で長持ちするとはいえ、無敵というわけではない金属ベルト。
壊れたら丸ごと交換も良いですが、より納得できて費用も抑えめに直せるベルト修理もぜひご検討いただけたらと思います。
修理お見積り無料です。
ご来店時に持ってこられるか、あるいは「お問い合わせ」くださいませ。
修理ご希望の方へ。店頭か、あるいは郵送・宅配便で修理受付できます
群馬県桐生市で創業60年以上。
宝石・メガネ・時計の(株)福田時計店では、腕時計の電池交換、オーバーホール、ベルト修理、革ベルト交換などをやっております。
止まって動かない腕時計、ベルトが壊れて腕に着けるのを諦めていた腕時計があれば、修理してみませんか。
修理受付は店頭か、あるいは郵送・宅配便でお送りいただければ承ります。
店舗へのアクセスについて
住所 郵便番号376-0032 群馬県桐生市東町808
TEL 0277-45-2383
営業時間 9:40~18:40
定休日 水曜日と日曜日
店舗専用駐車場4台分あり
2020年の営業は12月29日(火)までとなっております。
2021年の営業は1月4日(月)から開始します。
遠方でご来店が難しいお客様へ、郵送・宅配便で修理の受付できます
もっと腕時計修理例を見たい方へ
2020年も残すところあと1日
時が過ぎるのは早いもの。
2020年の営業は明日の12月29日で最後となりました。
今年最後のブログ更新記事では、またちょっとした「ぶっちゃけ話」でもしようかなと計画しております。宅配便による腕時計修理を始めるきっかけ、やっぱり止めようかと迷うことになった事例など。
年末年始でみなさん忙しくてあまり真剣に見ないタイミング、このチャンス(?)を逃すわけにはいきません。お楽しみに。
寒い日が続きますが、新型ウイルスに負けないように体調には気を付けてご来店くださいませ。
宝石・メガネ・時計の
(株)福田時計店