広島県にお住まいのお客様からタグホイヤークォーツ腕時計修理のご依頼です。

念のためご説明しますが、私どもは群馬県で時計修理をしております。

群馬県伊勢崎市や太田市など、お隣の街から時計修理や腕時計の電池交換の依頼はドンドン増えてます。

が、今回は遠方からの修理依頼です。

きっかけは、当店の修理例。同じタイプのタグホイヤー腕時計で同じよう症状が出ていたことです。

「タグホイヤーselシリーズの泣き所　コマがゆるいベルト修理例」といった修理例を見てお問い合わせをいただきました。

タグホイヤー独特のベルトによくある症状が出てしまい、安心して着けられない。

何とか直せる所を探して当店の修理例に行きついたとのことです。

結果、宅配でのやり取りにありがちなトラブル発生でヒヤリとするも無事に修理完了。

詳しくは後ほど書いていきます。

ベルト修理で承って遠くから宅配便でやってきた腕時計。

届いた時計をよく見ると針が動いていない。これはマズイ。発送する前は動いていたはずなのに。

ウソやごまかし言っても仕方ないのでお客様にご説明。

止まる原因はサビだと分かったので、オーバーホール(分解修理)をご提案。

ベルト修理と一緒にOK返事を頂けました。とてもご理解がある方で良かった。

現役の宅配便のお兄さんから聞いたお話ですが、小さな腕時計を送る時でも大きめの箱がいいって言ってました。小さいと無くなりやすい、さらに扱いがアレになりやすいとか(ちょっとここでは書けない)

理想は時計が箱に接しない浮いているような状態にすること。配送中のトラックの振動が時計に響かないよう、包装用のプチプチをたくさん使うのが良いとのことです。

今回は、振動によってサビや汚れが移動して歯車に詰まったのかなと予想しております。

広島と群馬って改めて考えると遠いですからねえ。

以前の記事「タグホイヤーベルト修理のヒミツ　職人の知恵で交換せずに直りました 」

で紹介したとおり、レーザー溶接でキレイにベルト修理。

裏側にレーザー溶接を施すので表からは修理跡が分からない、見た目にも配慮した修理方法です。

表から見る限り、修理跡は分からないレベルでしょう。

汚れやサビは落とせましたが、針や文字板の劣化は交換しないと完全には直せませんね。

サビを取り除き、洗浄し、潤滑油も補充。

オーバーホールと部品交換にて時計本体の修理も完了。

お客様のもとへ送らせていただきました。

しっかり直った腕時計を見て喜んでいただければ良いですね。

コツコツ修理例を載せたのが役に立って嬉しいです。

それにしても、ネット上だけのやり取りは普段とは別の部分で気を使いますね。

住んでる場所から遠くてお店まで行けない。でも修理依頼をしたい

そんな方は、こちらのお問い合わせまでどうぞ。

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